
【SET4.5】フレックス構成とは何なのか?どう作るのか?チャレが丁寧に解説!
目次
みなさんこんにちは、もうすぐ世界大会の日本予選が始まりますね。私も出場しますが、正直おみくじを引きに行って大当たりが出ればいいやぐらいの感覚でいます。
さて、今やたくさんの構成が広まって知られていますが、そういったステレオタイプな構成に囚われない柔軟な構成、いわゆるフレックス構成が一体何なのか、そしてどのようにして作り上げるかについての考え方について解説していきます!先に言っておくとset4.5は比較的フレックスプレイがしづらい環境ではあります・・・。その理由についても後々説明していきます。
この考え方が理解できて実践できるようになればマスターは余裕、グラマスも夢ではありません。
ユニットの種類について理解する
TFTには大きく分けて以下の4種類のユニットがあり、それらの中でも更に細分化することができます。
タンクユニット
敵の与えるダメージを受けてもらうユニットです。言わずもがなこれがいないと味方のキャリーがすぐにダメージを受けて負けてしまいます。
①正統派タンク
単純にヘルスが多かったり硬かったりそこそこのCCを持っていたりするタンクです。
例:マオカイ、ラカン、アニー、シェン、セジュアニなど
②軽減タンク
スキルにダメージ軽減があり、特にダメージを吸うことに特化したタンクです。
例:ガレン、ブラウム、ノーチラスなど
③バックラインプレッシャータンク
ダメージを受ける役割を担いつつも敵の後衛にプレッシャーをかけるタンクです。
例:ジャーヴァン、エイトロックス、チョ=ガスなど
キャリーユニット
敵にダメージを与えてもらうユニットです。言わずもがなこれがいないと敵が倒せなくて負けてしまいます。
①フロントキャリー
前衛ユニットでありながらダメージを出すキャリーです。ダメージを受けやすいため配置を慎重にする必要があり、GAも必須になりがちです。
例:ヤスオ、オラフ、トリンダメアなど
②バックラインキャリー
後衛ユニットとしてダメージを出すキャリーです。基本的に敵の正面から溶かしていく役割を担っています。
例:シヴィア、カリスタ、キンドレッド、ケイルなど
③バックラインプレッシャーキャリー
敵の前衛がどうであるかに関わらず後衛に対してダメージを与えることができるキャリーです。
例:ベイガー、タロン、ザヤ、オレリオン・ソルなど
サポートユニット
味方を直接的に支援したり、敵を妨害したりするユニットです。軽視されがちですが、チームを全体的に整える役割を担っているため欠かせません。何で勝てないの?ってなってる時は大体サポートが不足していることが多いです。
①支援サポート
味方にシールドや回復を付与したりなど直接的に支援するサポートです。
例:ルル、ジャンナ、ユーミ、ジリアンなど
②妨害サポート
敵キャリーに対してCCやデバフで妨害を行いダメージを出すのを遅らせるサポートです。
例:パイク、イレリア、モルガナ、アジールなど
③特殊サポート
通常ユニットではどうしようもない敵ユニットを特殊スキルによって対策するサポートで、妨害を兼ねることが多いです。
例:リーシン、ヨネ、セトなど
マルチユニット
一人でタンク、ダメージ、CC、サポートなど何でもこなせるユニットです。主に序中盤で大活躍します。アグロ進行をしていく上で非常に重要で強力なユニットですが、フレックス構成を考える上ではあまり必要ないため今回は割愛します。
例:フィオラ、ジャックス、ケネン、スウェインなど
このように全てのチャンピオンの役割を把握し、例えばバックラインキャリーに圧力をかけたかったらバックラインプレッシャータンクをフロントとして採用したり、アニーが倒せなかったらリーシンやセトに吹っ飛ばしてもらったりなど敵の盤面に合わせてチャンピオンを入れていくのが考え方の軸となってきます。なので当然難易度も格段に上がります、頑張って慣れましょう。
3種類のユニットを必ず組み込む
実は今知られている色んな構成通りにチャンピオンを盤面に揃えないと上位に入れないというわけではなく、先ほど説明したタンク、キャリー、サポートの3種類のユニットがシナジー込みで上手く盤面に入っていれば十分に上位ポテンシャルを狙うことができるのです。
例としてエンライトタロンを軸に考えていきます。
まずはシナジーを整えていきます。タロンモルガナにキャリーさせるには、エンライト4、アサシン2、サイフォナー2が必要になるため、
最低限これらの駒を揃える必要があります。この時点で十分なサポートと強力なバックラインプレッシャーキャリーがいるため、メイジやケイル、シャープシューターなどに対して勝てる火力とその補助はありますが、問題はタンクユニット不足です。このままではフロントラインがすぐにやられてタロンにフォーカスがいってしまい負けてしまうというわけです。一般的に言われているエンライトタロン構成ではここにシェンとヨネを入れたアデプトフロントラインが相性がいいためタンクとして採用されていますが、4-5や5-1段階でそこまで完璧に引ける試合が毎回あるわけではありません。結局のところダメージを受けてくれるユニットがいればいいので、
このようにバックラインプレッシャータンクを兼ねたヴァンガード2を入れることでチームのCCと耐久力がぐーんと伸び、これを最後まで使って上位に入り込むことも見れます。しかし、このヴァンガード2も必ず引けるとは限らないため、最後まで使うのは難しいかもしれませんが
CCとデバフが優秀なこのブローラー2で応急処置をするのも強力です。
選ばれし者を軸に仕上げる
ここまではまだ簡単ですが、選ばれし者が絡んでくるとかなり複雑になってきます。引き続きエンライトタロンで考えると、例えばエンライトが選ばれたとき
レベル8なら残り3ユニットが「自由枠」になります。ここから不足しているタンクとサポートを補い、
これで完全にバランスの取れた構成に仕上がりました。これだとちょっとつまらないので、トリッキーな引きをした場合は
このようなバックラインとバックラインプレッシャーのダブルキャリーで行くこともできます。もちろんケイルがサクっと重なって一つぐらいはASアイテムがあればの話ですが、可能性としてはなくはないのでこの形にもっていく柔軟な思考が大切です。ただ、これだとタンク過剰でサポートが不足しているのでレベル9にしてジリアンやアジールを入れるといった余裕っぷりは必要かもしれません。
敵にAPダメージ系が多くミスティックが選ばれたときは
このようにミスティック4で凌げますし、かなり稀ですがサイフォナーモルガナが選ばれたら
このようにサイフォナー4で耐久力を格段に上げて勝っていくことができます。今回はアサシンを抜いていますが、これはアイテムがモルガナやスウェインに寄っている想定だからです。シナジーがサイフォナーに寄っているため、アイテムもサイフォナーに寄せたほうが強いというのは当然です。タロンに十分なアイテムがないのに無理にアサシンをつける必要はありませんからね。
選ばれし者が絡むと軸となる構成は同じでも最終形が数十通りにまで膨れ上がるため頭の処理が追い付かないこともあるでしょう。でも大丈夫です、ずっとやってれば絶対に慣れます。
フレックス構成の例
エンライトタロンだけだと分かりづらいと思うので、違う構成についても考えてみます。
メイジ
オレリオン・ソルにダメージを出してもらうための最低限の盤面としては、
このメイジ5ドラソ3が基本になります。オレソルにジュエガンが無い場合はメイジ7でないと火力不足に陥るために構成がかなり縛られるので、ジュエガン有りでメイジ5で進行していくと仮定します。アニーはフロントとしては優秀ですが、特に☆3でない場合は負担が重くすぐにやられてもおかしくないため若干のタンク不足にあります。もちろんメイジが選ばれたらメイジ7でもいいのですが、例えばヴァンガードが選ばれたら
このようにフロントが非常に強固になり敵にバックラインプレッシャーが無い限りオレソルが永遠と火力を出してくれます。ただこれだとサポートがルルしかいないため、例えば敵にエイトロックスが多くオレソルに対するプレッシャーが苦しい場合は
このようにヴァンガードを落としてアジールを入れることでキャリーの安定性をアップさせることができます。後衛が十分な状態ならシェンが選ばれたとしても
これで十分にフロントを補うことができます。
エルダーウッドザヤ
ザヤに最低限ダメージを出してもらうための盤面としては、
このエルダーウッドキーパーのみです。賢い人ならこの時点で気づくと思いますが、この構成は「自由枠」が非常に多いため、それだけフレキシブルに組むことができます。キーパー選ばれなら
このようにキーパー6でもいいですし、ジリアンが引けたならキーパー2体を落としてミスティックを入れるなどしてもいいでしょう。次にエクセ選ばれなら
このようにエクセ4で敵を吹き飛ばしてもいいですし、サイフォナーが選ばれたら
これでも非常に強力です。見ての通り自由枠が多い分やりたい放題なのが分かると思います。しかし、重要なのはいずれの形もタンク、キャリー、サポートが十分にいることです。自由枠の5つを全てキャリーユニットにしたらもちろん崩壊してしまいますからね。
SET4.5はフレックス構成がやりづらい
ここまで説明してこんなことを言うのは嫌なのですが、set4.5はset4に比べてフレックス構成がやりづらい環境にあります。理由として、「自由枠」を多く設定できるキャリーユニットがザヤぐらいしかいないからです。set4にいたバックラインキャリーとして存在していたジンやアッシュなんかは、
極端な話この状態からタンクとサポートを入れていけば戦える盤面を作り上げることができ融通が利きまくるからです。ちょっと悲しいですね・・・。
最後に
以上がいわゆるフレックス構成の考え方です!TFTの上位帯はティアリストなんかを見ることはほとんどありません。全ての構成が頭に入っていることはもちろんですが、それよりも欲しいチャンピオン全てが都合よく集まるとは限らないということをみなちゃんと理解しているからなのです。是非参考にしてください!